ミッドランドスクエアシネマで「エージェント:ライアン」を観る。ボクは映画を年間50本以上観るようになって3年目なので、それまでの映画史はまったく知りません。だから思うんだけど、この作品の序盤は、詰め込みすぎなんじゃないでしょうか。

映画『エージェント:ライアン』公式サイト

ウォール街にある投資銀行のコンプライアンスと経済テロ阻止を目的としたCIA情報分析班のアナリストという、二つの顔を持つジャック・ライアン(クリス・パイン)。ある日、モスクワの投資会社チェレヴィン・グループの不審な動きをキャッチし、上官ハーパー(ケヴィン・コスナー)にエージェントの現地派遣を要請する。しかし、彼から返ってきたのはライアン自身による調査命令だった。チェレヴィン・グループへの監査を装ってモスクワへと飛んだライアンだが、そんな彼に同グループの警護員が襲い掛かってくる。

引用元:映画『エージェント:ライアン』 – シネマトゥデイ

丁寧に作ってるけど、逆に展開が…

映画を観始めて日が浅いボクですが「レッド・オクトーバーを追え!」という作品の名前は知ってました。その中にも「ジャック・ライアン」は登場するんですね。過去に映像作品になっていたことを、この作品の予告編に出た「《ジャック・ライアン》 新始動!」という字幕でなんとなく感じました。

なので、この作品の序盤を観ても「あー、ジャック・ライアンの生い立ちをなぞってるんだな」と分かったんですが、まったく知らない人がここを観たら「なんか展開が早いなあ」と、その後の物語に興味を持たなくなるんじゃないかなあ。でも、ここがあるから、ライアンのキャラクターが分かるんだけどね。

CIAになってからのライアンのストーリーは、ボクは多少強引に感じました。これもリブートの弊害かもしれない。今の時代に合わせて作るんだけど、うまくやらないと「今の時代に、それはないだろう」って思っちゃう。小道具の使い方とか、演出とか。すっごい前時代的にストーリーが進んだところ、あったよ。「江戸時代かっ?」と思ったもの。21世紀のロシアが舞台になってるのに。

全体的に楽しめたんだけど、シーンのつなぎ目がスムーズじゃなかったなあ。車を運転してて、ギアをつなぐ時にガクンとなる感じ…って、マニュアル車に乗らないと分からないたとえになってしまった。やっぱり詰め込みすぎだったんじゃないでしょうか。もうちょっとひとつひとつをゆっくり観たかったなあ。